お知らせ

[終了] エルンスト・クライドルフ:アルプスの自然とファンタジー 展


『庭の夢』(1911)より

会期:
6月21日(木)~7月10日(火) /7月21日(土)〜8月4日(土)
オープン 火-土 (日月休)  12:00-18:00 (*金曜日は20:00までオープン)

展示について:
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパでは各地で多色刷り絵本の黄金期がありました。木版や石版の高い技術に支えられ、才能豊かな画家たちのイマジネーションの世界が数々の美しい絵本となったのです。そうした中で、豊かな自然と文化を背景とするスイスの絵本作家エルンスト・クライドルフ(1863-1956)は、こよなく愛する自然との触れ合いを描き、メルヘン溢れる世界を創り上げます。可愛らしくユーモラスに擬人化された花々や昆虫たちが織り成すファンタジーの世界は、時代を超えて私たちの忘れかけていた大切な感覚を思い起こさせます。

日本では入手できるクライドルフの絵本が少なかったためか、これまであまり知られていませんでしたが、今年6月に渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアムで、日本では初のクライドルフの絵本原画の本格的な回顧展が開催され、それにあわせての復刻・新刊絵本の発行もあり注目が集まっています。

本展では、クライドルフが挿絵とテキストを手掛けた希少な海外の初版絵本等を主に展示販売いたします。初期の本人自ら手掛けた石版画で制作された味わい深い挿絵がご覧いただけます。またクライドルフのように自然との触れ合いをテーマにしたウォルター・クレイン (英1845-1915) 『シェイクスピアの花園』や『ねっこぼっこ』で名高いジビュレ・フォン・オルファース(独1881-1916)などの絵本挿絵も展示販売いたします。

人間を取り巻く自然は、人間にとって恵み深き母であり、またその存在をおびやかす脅威でもありました。近年のエコロジーやオーガニックといったライフスタイルの広がりには、肥大しすぎた文明の傍らで自然とのつながりを取り戻したいと願う人々の思いが感じられます。クライドルフの世界〜大きな自然そのものである、小さな草花や昆虫たち、小人や妖精の存在〜にどうぞ優しい目を向けてみてください。そこには大人にとっても子どもにとっても、大切な世界への扉があります。

※会期中にはフラワータッチ・セラピー等のワークショップも予定しております。
(詳細お問い合わせください。)

『ちょうちょ』(1908)より

『アルプスの花物語』(1922)より

展覧会概要

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